【どんな資格か?】

もともとは昭和56年度通商産業省の告示(平成9年12月19日廃止)に基づいて生まれたもので、現在一般社団法人 日本衣料協会が年1回7月第2日曜日(2020年~)に行う認定試験。

出題範囲が繊維関連ビジネスの全業種・全職種を広範囲にカバーしていることから、ファッション業界内ではもっともネームバリューのある資格です。

毎年約2,500名程度が受験し、合格率は平均20~25%です。
2019年4月現在TES資格保有者は7,963名。

繊維業界1.4万事業所、従業員数24.6万人(2015年時点:平成30年6月経済産業省製造産業局製品課発行「繊維産業の課題と経済産業省の取り組み」より)とすると、資格保有者は1%にも満たず、まだまだ価値のある資格と言えます。

資格取得者の業種分布ではアパレル27.3%、検査団体13.7%、その他クリーニング業、生地製造関連、百貨店など小売業、行政関連など。

 

◆試験会場

東京、名古屋、関西、福井、倉敷、福岡

 

◆受験資格

学歴、年齢問わず誰でも受験できます。

 

◆費用(税込)

・初受験料料 ¥14,040円

・継続受験料 ¥10,800円

・免除判定申請料 ¥6,480円(免除申請者のみ)

・登録時経費 ¥11,800円(合格者のみ)

 

◆1教科の免除制度

指定の学歴・職歴・資格の証明を持って申請し承認されれば、「繊維の一般知識」のみ受験免除される制度です。

*2020年度より学歴・職歴免除廃止。(2020年度以前の学歴・職歴免除有効期限2022年まで)

 

 

◆協会登録と資格証明

資格証明書(繊維製品品質管理士証)の発行。

希望すれば別途顔写真付きの証明カード(TES証カード)が作れます。

携帯にはやはりTESカードが便利です。

 

◆アフターフォロー:TES会

隔月程度で業界情報をまとめた資料の発行、セミナーや現場見学会の実施などを行っています。

年会費¥6,000 セミナーなど参加費¥1,000~

 

 

◆試験出題内容 全5教科

◇繊維基礎知識を問う短答式問題x3教科

1.繊維に関する一般知識

(1)繊維の種類と性質

(2)糸・布地等の種類・製造・性質

(3)染色・加工

2.家庭用繊維製品の製造と品質に関する知識

(1)衣料品等の企画・設計・製造

(2)衣料品等の要求項目と消費性能および試験法

(3)品質管理と品質保証

3.家庭用繊維製品の流通、消費と消費者問題に関する知識

(1)消費者行動とその調査方法

(2)消費者問題と消費者政策

(3)経済の変化と衣料の流通・消費

(4)衣料品等の消費と消費者苦情、環境問題

◇応用能力を問う記述式問題x2教科が出題

4.事例

(1)損傷、形態変化、外観変化、機能低下等に関する苦情

(2)色に関する苦情

(3)縫製・安全性に関する苦情

上記3課題がら1つを選び、問題発生の原因の仮説、検証試験、対策を記述式で回答

5・論文

テーマに従ってTESがどのように関わっていけるかを800文字以上で記述。

 

*試験時間は各教科60分

 

【経歴】

学歴 大阪モード学園デザイナー学部卒

勤務先 総合商社OEM事業部を経て、

現在アパレル製品の検品・物流加工業 品質管理スーパーバイザー職

資格  繊維製品品質管理士 2014年合格

得意な科目  第2部 家庭繊維製品の製造と品質 全般

不得意な科目  第1部 繊維に関する一般知識 (1)繊維の種類と性質

(繊維を分子レベルで捉え構造を化学的側面から理解する学科)

【知識_モチベーション】

合格まで3年掛りました。

正直なところ1年目は、「転職に有利だから」という理由で軽く受験を考えていました。

2年目3年目では、職場での立場が「一契約社員」→「品質管理課立ち上げ責任者」に変化したことで、

ただ合格すれば良いだけでなく内容の理解と実践の必要に迫られていました。

5年経った今、この時学んだ基礎が日々役立っていることを実感している。
現在では、当該知識を社内活動だけでなく、一般消費者に役立ててもらうセミナー開催など、

新たな活動に発展しているのは当時想像もつかなった展開です。

【知識_ストラテジー】

◆使用した教材

当該資格テキストは日本衣料協会発行しかありません。

【短答式問題集】3冊

『新訂 繊維製品の基礎知識シリーズ』  B5版 3分冊 計498ページ 価格 5,600円

・「繊維に関する一般知識」

・「家庭用繊維製品の製造と品質に関する知識」

・「家庭用繊維製品の流通、消費と消費者問題に関する知識」

 

【記述式「事例」に対応するテキスト】4冊

『繊維製品の品質苦情ガイド.消費者苦情の原因究明・再発防止策-』 B5版155ページ 価格 2,500円

『繊維製品の苦情処理技術ガイド』
・(色に関する苦情)』 A5版 140ページ(写真10ページ) 価格 2,050円

・(損傷・形態変化等に関する苦情) A5版 203ページ(写真14ページ) 価格 2,300円
・(縫製・安全性・表示等に関する苦情・不適正) A5版 156ページ(写真2ページ) 価格 2,140円

【問題集】

過去5年間のTES試験問題(解答例付) 価格 2,300円

 

◆科目毎の対策

独学が基本ですが、いくつか団体が行っている講座があります。

私は初年度独学のみ。

2年目:独学+財団法人消費者生活アドバイザーNACS主催4月~6月開催

4講座受講(事例x3種類+論文)

3年目:独学+一般社団法人日本アパレル・ファッション産業協会(JAFIC)主催

論文は個別添削があるのでJAFIC主催の講座がよかったです。

基本はそれぞれのテキストの内容暗記ですが、最終的には過去5年分の問題集に出題されている周辺に絞り込んで学習しました。

問題集からほぼ毎年出ている問題を集中的にやったのは手応えありました。

苦労したのは、手書きの記述式解答の事例問題と論文です。

事例は3つのクレーム事例から1つを選択し、原因の仮説をたて、それを証明する試験番号と試験名を書き、最後に再発防止策を書くもの。一番苦労したのは試験番号と試験名を覚えることでした。

テキスト『繊維製品の品質苦情ガイド.消費者苦情の原因究明・再発防止策-』 から過去5年に出題されたじれ問題を削除し、さらにカテゴリーを選択して最終的に5つの事例に絞り込んで書き出しました。

論文は文章としての体裁は当たり前、字が薄い読みづらいも減点対象とのことでした。

入力に慣れすぎて、手書きでは漢字が出てこない、改行などがわからないといった内容以前の問題が噴出しました。

なので記述式の問題に一番時間をかけたのは、過去問の解答例をひたすら書き写すことでした。

手書きに慣れることだけでなく、文章のリズム感を得るなど、今も文章作成に役立っています。

 

【手続_スケジューリング 】

◆受験時

1月 試験概要発表 (日本衣料協会HP)

4月 要項 願書請求:http://www.jasta-testa.jp/tes/inquiry/inquiry.html

5月1日~5月20日 願書受付

7月19日(日) 試験日

9月中旬 試験結果発表 (HP上で試験解答あり)

11月1日 認定証交付

 

◇合格科目の有効期限

4年間の取りだめ制

例えば、2019年に3教科合格。残り2教科を2022年までに合格すれば良い。

私は初年度3教科、2年目3年目でそれぞれ1教科の3年で取得にいたりました。

 

◆資格登録有効期限

登録日から5年間有効(基本登録は10月。2019年合格者の有効期限は2023年10月まで)

 

【資格登録の更新】

有効期限最後の1年間に協会の行う「登録更新試験:論文」に合格すること。

登録試験問題と解答用紙が登録住所に郵送されます。解答用紙を返送し合格すれば資格更新になります。

  • 更新試験の代替措置

協会主催のセミナーや見学会などの参加証(7回分以上)をもって申請すると試験免除になる代替制度があり、私は今年この代替制度を利用して資格更新しました。

 

 

【コミュニケーション】

2年目に受講した事例の講師と今も懇意にさせていただいています。

検査機関のスーパーバイザーをされていて、先生を通じて同検査機関のスタッフさんと食事に行ったりできることが刺激になっています。また、TES会セミナー等で業界最新情報を得られるのもこの資格取得のメリットです。

 

【受験生へ】

過去問題を集中的にすることで、もしかしたら1年で合格できることもあるかもしれません。

実際この方法を教えた後輩は1年であっさりと合格しました。

しかし、学んだ知識を活用できるかどうかが本当の資格取得の価値だということを声を大にして言いたいと思います。

資格で得た知識はあくまで基礎ですが、これがあることで新しい情報の活用かできるのです。

業界活性のためにも多くの方がこの資格を取得されることを期待したいと思います。

投稿者プロフィール

アバター
ふう612
資格:
・繊維製品品質管理士
・ジーンズソムリエ
・ニュートラルベースNLP®マスタープラクティショナー
大阪モード学園卒業後大手商社関連会社で繊維製品の企画生産管理をに従事、現在勤務している会社で品質管理室立ち上げのため、繊維製品品質管理士資格取得。現在同社でスーパーバイザーとして品質管理体制の構築と社員教育に従事している。また。個人活動として資格を活かした個人セミナーを開催してる。

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