目次
どんな資格か?
ひとえに国家資格といっても、さまざまな資格があり、そのレベルも競争率も多様だと思います。
税理士試験は、難関とはいえ、合格までにかかる年数は人それぞれです。
2-3年で合格する人もいれば、10年以上かかる人もいます。
もちろん最終的に合格できない人もいます。
税理士試験に合格し、税理士登録をすると、税理士として業務を行うことができます。
税理士の業務は、税務代理・税務書類の作成・税務相談とそれに付随する業務です。
しかし、税理士試験に合格しなくても税理士資格を得ることはできます。
国家公務員試験に合格し税務署に一定期間勤務したり、大学院に行って論文を書くことで一部科目免除を受けることができます。
税理士試験の概要については、↓国税庁のホームページで確認できます。
税理士試験の受験資格については、↓こちら。
税理士試験は、年に1回です。
申込は5月、試験は8月、結果発表は12月です。
ご覧のとおり、合格率を一定に保つよう配点を調整して採点されています。
6割正解すれば合格するわけではなく、上位10~15%の人が合格する試験です。
知識_モチベーション
私の場合は、はじめから税理士事務所に勤めていたわけではありません。
20代前半はダイビングショップで集客業務を行っていました。
営業職として仕事にやりがいを感じ、充実した毎日を過ごしていました。
同僚にも恵まれ、その環境を提供してくれた会社にも感謝していました。
今思うのと、その時期が一番しあわせとやりがいを感じて仕事をしていたときかもしれません。
しかし、その会社はある日突然倒産をしました。
寝食を共にした家族同然の社員はバラバラになり、志を持って起業していく元上司達を見て「経営者の力になりたい」と思いました。
精神論だけではない確固たる数字というもので会社の足もとを支えたいと思ったので、税理士を目指しました。
日本を支える中小企業が潤えば、そこで働く社員やその家族も潤い、消費も潤います。
元上司達の働きぶりや人の育て方などを間近で見てきて、経営者にとって会社とは命の次に大事なものだろう、と。
そういう経営者の力になりたい、と思い税理士を目指しました。
知識_ストラテジー
会計業界に転職してから税理士試験合格までの長い期間、ずっと税理士事務所に務めながら受験勉強をしていました。
給料をもらいながら実務経験を積める、という点では最高でした。
しかし、給料は安く、一時期は借金をしてTACや大原などの専門学校の授業料を払っていました。
実務経験は、開業をした今となっては財産ですが、当時はただ苦しいだけでした。
雇われること=なるべく自分の頭で考えないこと。
基本、言われたことをやる。
自分の頭で考えない、行動しない、というのは檻の中にいるようでした。
12年の事務所勤務で、私は3か所の税理士事務所に勤務しました。
通常、転職というのはマイナスの経歴です。
しかし、開業した今となっては、転職をして本当によかったです。
転職をしないと、いつまでも同じ仕事をします。
税理士業務補助という名目で、税理士業務をずっとやります。
事務所を変わらない、ということは、その事務所のやり方しか知ることができません。
転職をして、色んな経験をし、色んな業務に携わり、それが自信となって今の自分がいます。
これから税理士を目指し、もし独立をするならば、より多くの税理士事務所を経験することは、大きな財産となると私は思います。
手続_スケジューリング
一日のスケジュールです。
2時~5時は個別の計算問題を解いていた時期もありました。
日商簿記1級合格の通知を受け、税理士試験に取り組み始めたのは、2月。
その年の8月に簿記論、財務諸表論の会計2科目に合格しました。
そこから最初の税法合格まで、7年を費やしました。
大手の学校に通うことをやめようと思ったとき、それまでの自分がどの時期に何を使ってどんな勉強をしてきたのかを振り返りました。
学校のスケジュールにただ乗っかるだけではダメなのだと気づき、独学だと思って、学校は合格の為に利用するもの、と切り替えました。
また、削れるものを全て削り、必ずあと2年で税法3科目合格する、と決めました。
結果としては、そこから3年かかりました。
9月~12月の基礎期、1月~4月の応用期、5月~7月の直前期、そこから月→週→日。
休日は時間単位に落とし込んで予定を立て、記録を取り、PDCAサイクルを繰り返す、というのを始めた年にようやく最初の税法科目に合格しました。
短期間で合格したい人は、「削れるものは全て削る」。
たったこれだけで、合格は一気に近づきます。10年もかける必要はありません。
学生時代に受験勉強を経験している人は、こんなスケジュールで勉強する必要もありません。
それから、税理士試験の合格の秘訣は、運です。
ブラックボックスに包まれた試験ですので。
技能_テクニック
理論暗記は、理論マスターや理サブを常に持ち歩いて読んでいました。
睡眠学習をしようと、自分でレコーダーに吹き込み、夜寝るときに再生していたこともありました。
理論は書いて覚える方法だと腱鞘炎になると言われていますが、一度二度は暗記したものを書き出しました。
書いてみると、大事な部分が抜けていることに気が付いたり、自分のクセを知ることもできます。
計算は、個別問題を完璧にすることは当然ですが、並行して総合問題の復習に重きをおきました。
わかっているのに間違えるというのは、一番の命取りと考え、二度と同じ誤りをしない!ということに全力を注ぎました。
ただ焦っていたから、ではなく、そうなった原因を突き止めました。
判断が遅いのか、計算が遅いのか、全体の時間配分が悪かったのか、など。
総合問題は問題をコピーし、解いた時のメモ、ミスの分析結果、理解不足を補うポイントを書き込み、ファイリングして常に持ち歩いていました。
せっかく分析しても忘れては意味がないので、電車などで見返していました。
ただし、私の知る限り、こんな方法をしている人はいませんでした。
直前期になると、全ての問題を持ち歩くのも目を通すのも大変です。
専門学校では、間違いノートをつけるようにアドバイスされます。
試しましたが、私の場合は間違えた一部分だけ抜き取る、という多くの人にとっては効率の良いやり方はあてはまりませんでした。
コミュニケーション
TACは、税理士事務所を持って実務に携わっている先生方が多く、質問に対する回答が速く的確です。
実務でお客様に対応するときのお手本のようでした。
大原は、常勤の先生が多いので、いつでも質問を受け付けてくれる体制が整っています。
受験生へ
受験生活が長すぎると、やりたいことも変わっていくと思いますが、やろうとしていることができるかどうか確認する意味で、一度税理士法を読んでおくことをお勧めします。
独立する予定のない方は、読まなくても全く問題ありません。
はじめにも書きましたが、税理士資格を得るには試験で5科目合格すること以外にも方法はあります。
入念に情報収集をして取り組まれることが望ましいです。
受験生として、その瞬間瞬間は命をかけて全力を尽くしてもいいと思いますが、人生をかける場合には、一度自分の人生を俯瞰してみること。
時間もお金も戻ってきません。
なんて偉そうなことを言っていますが、8年前に親に言われたことです。
今になってようやくわかりました(笑)
ただし、バカにならないとチャレンジできないこともあります。
冷静すぎておもしろくない人生が私には似合わなかったし、やろうと思ったことをやらなかったら後悔すると思ったので。
やらずに後悔するよりも、やって後悔する方が、1mmくらいはマシです。
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